コラム
ノミ①(ノミによる病害について)
ノミ・ダニ予防2017.12.21
ノミは、皆さんもご存知の通りイヌやネコの体に寄生して吸血をおこなう寄生虫ですが、それに伴って様々な疾患の原因となることがあります。
吸血による直接的な刺激や、吸血時にノミから注入された唾液成分によるアレルギーにより、皮膚病が起こることがあります。ノミは、下半身に寄生することが多いため、直接的な刺激による皮膚病は下半身に多く見られますが、アレルギーによる皮膚病は全身(特に頭部と頚部に多い)に見られます。
ワンちゃんやネコちゃんが体をかゆがっている場合には、下半身を中心にノミやその糞(黒い粒で、水にぬらすと赤く溶ける〈血液から出来ているため〉)を探して駆除したり、試験的にノミの駆除をおこなうと改善することがあります。
また、ノミは瓜実条虫という消化管内寄生虫を媒介します。イヌやネコは自身に寄生しているノミを食べてしまうことでこの寄生虫に感染することがあります。この寄生虫で下痢などの症状を出すことはほとんどないですが、お尻から米粒もしくは白ごまのようなもの(寄生虫の一部)が出てくる場合、この寄生虫の存在(+ノミの寄生)が疑われます。
上記のような異常、ノミの寄生などがみられましたらご相談ください。