ノミ・ダニ予防

バベシア症(まとめ)

ノミ・ダニ予防2018.03.29

【動物】犬 【病原体】バベシア原虫(主にBabesia gibsoni):赤血球に寄生し破壊する 【感染源】マダニ(香川県内ではバベシア保有率高いと思われる) 【症状】元気、食欲の低下など 粘膜色の変化(歯茎や舌などが白っぽくなる)、尿の変色(赤色、濃黄色) 【検査】血液塗抹の観察、PCRによるバベシアの検出 溶血性貧血、血小板減少、CRP上昇 発熱、脾腫 など 【治療】注射薬によるバベシアの駆虫、対症療法 内服薬による維持療法(1-2ヶ月程度継続) 【予後】治療に反応すれば状態は改善する バベシアは生涯保有することが多く、再度発症することもある 【予防】マダニの寄生予防...

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バベシア症

ノミ・ダニ予防2018.03.24

バベシア症はマダニが媒介するイヌの感染症です。 血液中の赤血球に寄生するバベシア原虫(主にBabesia gibsoni)という小さな寄生虫が、主にマダニを介して伝播し感染します。全てのマダニがこの原虫をもっているわけではないですが、香川県内のマダニは比較的多く保有していると思われます。マダニ以外にも、バベシアに感染した犬の血液を介して感染することもありますが、比較的まれです。 この原虫が感染すると血液中の赤血球を破壊して激しい貧血を起こし、突然の元気・食欲の低下などが起こります。特徴的な症状として、粘膜色の変化(歯茎や舌が白っぽくなる)や尿の変色(赤っぽい、黄色が濃い...

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ノミ②(ノミという寄生虫について)

ノミ・ダニ予防2018.01.15

ノミはオスメスともに吸血をおこなう外部寄生虫です。 イヌやネコでは、イヌノミあるいはネコノミという種類のノミが寄生します。 ノミはあまり寄生する動物の種類を選ばないため、イヌノミ・ネコノミともイヌにもネコにも寄生し、現在ではイヌ・ネコともにネコノミが寄生することが多いといわれています。 ノミは、卵→幼虫→蛹→成虫というように成長します。暖かい環境のほうがより成長、繁殖が盛んなためノミの寄生は暖かい時期にみられることが多いですが、現在は冬でも室内は暖かいため、ノミの寄生は一年を通して起こり得ます。(写真のノミも12月に寄生が確認されたもの) ノミの成虫は1.5~2.0㎜ほど...

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ノミ①(ノミによる病害について)

ノミ・ダニ予防2017.12.21

ノミは、皆さんもご存知の通りイヌやネコの体に寄生して吸血をおこなう寄生虫ですが、それに伴って様々な疾患の原因となることがあります。 吸血による直接的な刺激や、吸血時にノミから注入された唾液成分によるアレルギーにより、皮膚病が起こることがあります。ノミは、下半身に寄生することが多いため、直接的な刺激による皮膚病は下半身に多く見られますが、アレルギーによる皮膚病は全身(特に頭部と頚部に多い)に見られます。 ワンちゃんやネコちゃんが体をかゆがっている場合には、下半身を中心にノミやその糞(黒い粒で、水にぬらすと赤く溶ける〈血液から出来ているため〉)を探して駆除したり、試験的にノミ...

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マダニについて

ノミ・ダニ予防2017.11.27

マダニの寄生は、大多数の人が考えているよりも身近な環境で起こります。 マダニは、山などはもちろんですが、そのあたりの草むらにも普通に潜んでいます。 ペットが散歩の時などに草むらに顔を突っ込んだり体ごと入っていったりすることは珍しくないと思いますが、そこにマダニが待ち構えていると寄生されます。 吸血による直接的な影響は大きくないですが、恐ろしい病気を媒介することがありそちらのほうが大きな問題となります。 特にイヌではバベシア症、ネコではヘモプラズマ症などが問題になります。最近ではヒトで問題となっているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスの感染がイヌやネコでも確認され...

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