熱中症について|高松市の動物病院をお探しの方は、犬・猫の不妊・去勢をはじめ腫瘍、ヘルニアなど幅広い手術を行える林動物病院まで気軽にご相談ください。土日も診察しております。

コラム

熱中症について

2018.07.20

今年(2018年)の夏は非常に暑くなってますね。

県内でも35℃を超える猛暑日が続き、私たちにとっても普通に生活するのもつらい日が続いておりますが、このような気候の時に気を付けていただきたいのが熱中症です。

高温多湿の環境(室内、室外ともに)に長時間さらされることで体温が上昇し、重症の場合には脳障害(意識障害や痙攣)やショック、多臓器不全を起こし死亡することもあります。動物の場合、来院時にかなり重症化していることが多く、治療を実施した場合でもその死亡率は50%以上といわれています。

散歩は日中や夕方に行かず、可能であれば日が昇る前の早朝に行くこと(夕方や夜間は地面が熱くなっており、特に体の位置の低い動物では非常に暑い)、最低でも日中は涼しいところ(可能ならば空調のきいた室内)にいるようにして、自由に水が摂取できるように準備しておくことなど、動物の飼育環境に注意いただき、熱中症の発生を防ぐのが何よりも大事です。特に心臓病や呼吸器病を持った動物ではリスクが高くなるため注意が必要です。

また、万が一熱中症が疑わしい状態になってしまった場合、病院へご連絡いただくのと同時に体を冷やす処置をしていただくのも非常に重要です。具体的には、涼しい場所への移動、水道水(常温の流水)をかける、アイスパックなどの使用(頚部、脇、股など)などを実施してください。意識がはっきりしているようであれば水分も摂取させるとよいです。

熱中症の発生には十分に気を付けて、動物にも私たちにもつらい、この酷暑を乗り切りましょう。

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